【よく分かる】作業員名簿の書き方と記入例 全建統一様式第5号
目次
【よく分かる】作業員名簿の書き方と記入例 全建統一様式第5号
このページでは作業員名簿の書き方、記入例をご紹介しています。
当ページで使用している画像は当サイトで配布しているエクセルの作業員名簿を使っています。
作業員名簿のダウンロードはこちらから無料でできますのでご活用ください。
全建統一様式第5号 作業員名簿 テンプレートのダウンロードと記入例
それでは、作業員名簿の書き方、記入例をご紹介していきます。
作業員名簿の上部、工事名称、会社情報等
①事業所名と所長名
工事の事業所の名称と、元請の所長名を入力します。
②作成日
作業員名簿の作成日を記載します。書式の右上にも日付入力欄があるのですが、そちらは提出日です。通常はどちらも「同じ日」にしておけば問題ありません。
③一次会社の情報
一次請けの会社名と代表者名を記載します。代表者は現場代理人でもOKです。
④二次以降の会社情報
この欄は、作成者が一次請負会社の場合は、入力不要です。二次下請以降の場合は、何次請負なのかと会社名、代表者名を記載します。こちらも代表者は現場代理人でもOKです。
作業員の情報1
⑤氏名
氏名とふりがなです。
⑥職種
実際に行う職種を記載します。
「型枠」「オペレーター」「圧接」「とび」など、その作業員が実際に行う作業がわかるように記載します。
⑦属性
職長などの属性の短縮文字を記載していきます。
短縮文字は、書式下部に記載がありますが、以下にも記載しておきます。該当するもの「現」など記載します。
- 現:現場代理人
- 主:作業主任者
- 女:女性作業員
- 未:18歳未満の作業員
- 基:基幹技能者
- 技:主任技術者
- 職:職長
- 安:安全衛生責任者
- 能:能力向上教育
- 再:危険有害業務・再発防止教育
- 習:外国人技能実習生
- 就:外国人建設就労者
⑧雇入日と経験年数
その会社への入社日と当該職種の経験年数を記載します。
経験年数は担当している仕事の経験年数の事で、現在の会社の所属年数ではありません。
よって、必ずしも「現在日-入社日」が経験年数とはなりません。
転職前からその職種の経験がある場合は、その会社の所属年数よりも経験年数の方が長いこともありえます。
作業員の情報2
⑨生年月日と年齢
作業員の生年月日と年齢を記載します。
18歳未満の作業員が入場する場合は、「年齢証明書(住民票記載事項証明書など)」の提出を求められることがあります。
⑩現住所と家族連絡先
作業員の現住所と家族の連絡先情報です。家族連絡先が作業員と同じであれば「同上」でOKです。
家族連絡先については労災等が発生した場合の緊急連絡先となりますので、親族を記載するのが通常です。
⑪TELと家族TEL
作業員の電話番号と家族の電話番号です。同じであれば「同上」でOKです。
作業員の情報3
⑫最新の健康診断日
事業者は労働安全衛生法第66条に基づき雇入れ時および年に1回の健康診断の実施が義務化されています。
直近に受診した健康診断の日を記載します。
⑬血圧
血圧を記載します。書き方までの指定はありませんが、「最高血圧-最低血圧」という感じで記載しておけばOKです。
⑭血液型
作業員の血液型です。
⑮特殊健康診断日
有害業務従事者は半年に1回特殊健康診断が義務付けられています。直近の健康診断日と種類を記載します。
該当しない場合は、ブランクでOKです。
有害業務って何?という場合はこちらのページをご確認ください。
特殊健康診断の種類例としては
- じん肺
- 有機溶剤
- 鉛
- 電離放射線
- 特定化学物質
- 高気圧業務
- 四アルキル鉛
- 石綿
があります。
社会保険に関する情報
雇用形態や年齢によりどんな社会保険、労働保険に入っていなければならないのかを判断するためのフローチャートを作りました。
社会保険ってなに?どんなに入ってないとだめなの?という方から、そんなのわかっている、という方も、今の認識で本当に正しいのかということをチェックしてみることをお勧めします。
当サイトで配布している作業員名簿には社会保険の欄がありますが、現在、全国建設業協会から発行されている全建統一様式第5号には社会保険欄はありません。
社会保険は「様式第5号-別紙 社会保険加入状況」を作成し添付する仕様です。
作業員名簿に記載があれば別紙の社会保険加入状況の提出は不要とされる場合が多いと思いますが、そのあたりは元請次第なので元請に確認するか、社会保険加入状況も一緒に提出するのが無難です。
⑯社会保険関係
健康保険
- 健康保険組合
- 協会けんぽ
- 建設国保
- 国民健康保険
- 適用除外
から選択し、右手に保険証に書かれている番号の下4桁を記載します。
そのため、健康保険の番号欄はブランク、または斜線を引いてください。
詳しくは以下の厚生労働省のページを参照してください。
医療保険の被保険者等記号・番号等の告知要求制限について
年金保険
- 厚生年金(会社として社会保険に加入してる場合)
- 国民年金(一人親方など個人で国民保険に加入している場合)
- 受給者(65歳以上など既に年金を受け取っている場合)
から選択します。
そのため、年金保険の番号欄はブランク、または斜線を引いてください。
詳しくは以下の国土交通省のページを参照してください。
本人確認書類として個人番号カード等を用いる場合の留意事項について
雇用保険
- 雇用保険(通常の作業員の場合)
- 日雇保険(日雇労働被保険者の場合)
- 適用除外(事業主やその親族、一人親方)
から選択します。右手には保険番号の下4桁を記載します。※適用除外の場合は記入不要です。
作業員の免許、資格等
⑰雇入、職長、特別教育
雇入教育は通常受けているはずなので、全員記載でOKです。
職長教育を受けていれば「職長」を、また、それ以外にも受講した特別教育を記載してください。
参考情報:特別教育による資格一覧
⑱技能講習
技能講習は、免許よりは権限が限定され、特別教育よりは高度な業務を行うことができるための講習です。
参考情報:技能講習による資格一覧
⑲免許
試験を受けて合格した免許を記載します。
例としては一級土木施工管理技士などの国家資格です。
参考情報:日本の建設に関する資格一覧
⑳入場年月日と受入教育実施年月日
事前に入場日や受入教育実施日がわからないことがほとんどなので、通常はブランクのままで提出して、後から元請が記入することになります。
㉑建退共手帳所有の有無
建退共の手帳有無を選びます。わからなければブランクで。