安全衛生計画書の書き方、記入例

安全衛生計画書とは?

全建統一様式参考様式第3号の安全衛生計画書とは、職場における事故や災害を防止するために作成する計画書です。

工事が行われる作業所ごとに下請会社が作成するものですが、他の安全書類のように、各現場ごとにあんまり状況が変わらないので、作りなおしの発生しない書類です。

一度しっかりと作ってしまえば、その年度で使いまわしができますし、年度が変わっても日付などを変更するだけで使いまわすことができます。

基本的には一次下請けが作成すれば問題ありませんが、元請によっては、二次下請以降の提出も求められますので、その際は元請の指示に従ってください。

このページでは具体的な記入例も記載していますので、そのままコピペで使うこともできます。

安全衛生計画書の書き方、記入例

安全衛生計画書の項目は以下の通りです。

  • 安全衛生方針
  • 安全衛生目標
  • 安全衛生上の課題及び特定した危険性又は有害性
  • 安全衛生計画
  • 作業所共通の重点施策・実施事項
  • 安全衛生行事
  • 安全衛生管理体制

項目がかなり多いですが、一度作ってしまえば使いまわしがききますので一度は頑張りましょう。

安全衛生方針

自社における安全衛生水準の向上を図るための安全衛生に関する基本的な考え方、姿勢などを示します。

使える記入例:

安全はすべての作業に優先させ、 災害ゼロから危険ゼロを目指す

墜落・転落災害の絶滅

労働安全衛生関係法令及び当社の安全衛生管理規定を遵守する

リスクアセスメントを実施し、低減対策を実施する

全従業員への安全衛生教育を徹底する

全従業員の協力のもとに安全衛生管理活動を実施する

設備・機械の安全化を図るとともに、快適な職場環境の形成を促進する

予知した危険性に対応した実施事項を実施する

 

安全衛生目標

安全衛生目標として、特定した危険・有害要因に対しての実施事項を踏まえ、上の安全衛生方針に基づき、期間内の到達点を示します。

使える記入例:

作業打ち合せの充実と作業手順書の励行

危険を予知した交通ヒヤリマップの作成と活用

死亡災害・公衆災害をゼロとする

安全衛生の達成率を80%以上とする

ヘルメットや安全帯の不使用をゼロとする

重機を使用する際の周囲への立ち入りをゼロとする

現地KY時に「リスクアセスメント」を確実に実施する

すべての安全情報を作業員一人一人に確実に伝達する

送り出し教育及び新規入場者教育の実施率を100%とする

安全作業手順書を活用して確実に作業指示を行う

安全衛生上の課題及び特定した危険性又は有害性

過去の工事状況や、過去の似たケースの工事を振り返っての安全衛生における課題、そこから明らかになった危険性などを記入します。

使える記入例:

作業手順書によるリスクアセスメントおよび、低減対策の実施が十分でなかった

安全衛生パトロールによる指摘事項の改善が展開されていなかった

教育が計画通りに行われていなかった

足場からの墜落による休業災害が発生した

協力業者間の連絡調整が機能していなかった

非定常作業の作業打ち合せが不十分だった

交通災害が多発した

安全衛生計画

安全衛生計画として危険・有害要因等を踏まえ、期間内に安全衛生目標を達成するための具体的な実施事項、日程などを示します。

6つの項目に安全衛生目標を達成するために行う具体的な取り組みの内容や日程を記入します。

1. 重点施策:重点的に行う施作
2. 実施事項:重点施策の具体的な行動内容
3. 管理目標:実施事項の見直しの際に基準となる「数値や目標」などの設定
4. 実施担当:実施事項の責任者となる人
5. 実施スケジュール:実施事項を行うスケジュール
評価スケジュール:実施した内容や目標を評価するタイミングとスケジュール
6. 実施上の留意点:実施の際の留意点があれば記載

使える記入例:

重点施策 実施事項 管理目標 実施担当 実施スケジュールと評価スケジュール 実施上の留意点
安全衛生教育の計画的実施 1、送り出し教育の実施
2、CFT教育の実施
現場配置の全従業員・回数
職長・安責者・回数
安全管理部長 1、5月と11月
2、7月
教育実施後に評価
作業手順の遵守を指導
詳細は実施計画による
リスクアセスメントの推進 作業手順書によるリスクアセスメント及び対策の実施 工事開始前80% 工事部長
安全部長
職長
丁寧な見積もり評価と合理的な対策
安全衛生パトロールの実施 1、安全パトロールの強化による不安全状態、不安全行動の排除
2、指摘事項及び改善内容の展開
協議会時 安全部長 四半期を一区切りとして実施
8月、12月、2月に評価
リスクアセスメントの実施状況確認
安全ルールの遵守指導

 

作業所共通の重点施策・実施事項

施工する工事において作業所に取り組ませる、危険・有害要因等を踏まえ、期間内の安全衛生目標を達成するための具体的な重点施策、実施事項を示します。

使える記入例:

重点対策 実施事項
墜落災害防止措置の徹底 脚立足場の安全使用
開口部の養生
安全帯の使用
作業中の安全衛生管理活動の推進 現地KYの「私たちはこうする」を守る
作業手順書の低減対策の遵守
作業開始前、作業中に安全確認を行う
車両系建設機械災害防止措置の徹底 用途外使用の禁止
旋回・走行範囲立入禁止、誘導による走行
グーバー合図の徹底
移動式クレーン災害防止措置の徹底 アウトリガーの最大張出し

 

安全衛生行事

安全衛生に関する行事予定を記入します。

現場で行う安全大会や安全協議会だけではなく、春の交通安全運動や、秋の火災予防運動など業界全体で取り組む行事なども記入します。

使える記入例:

社内安全協議会

全国安全週間準備期間

全国安全週間

熱中症予防月間

全国労働衛生週間準備期間

全国労働衛生週間

定期健康診断

年末年始労働災害防止期間

元請の安全大会への参加

年度末労働災害防止強調月間

 

安全衛生管理体制

安全衛生管理体制の欄には、自社の安全衛生に関する担当者の役職名及び、氏名を記載します。

労働者数で専任する担当者が異なります。

  • 常時100人以上の労働者を使用するとき→統括安全衛生管理者を選任
  • 常時50人以上の労働者を使用するとき→安全管理者、衛生管理者、産業医を選任
  • 常時10人以上50人未満の労働者を使用するとき→安全衛生推進者(又は衛生推進者)を選任

なお、

  • 「安全管理者」及び「安全衛生推進者」には産業安全に関する実務経験
  • 「衛生管理者」には該当する免許

が必要です。

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