一人親方の安全書類の雇用保険の欄にどう書けばよいか。記入例をご紹介。
雇用保険は、失業・雇用継続等に関する保険です。
一人親方の場合は雇用保険に加入していません。安全書類の雇用保険の欄にはどのように書けばよいのでしょうか。
一人親方の安全書類の雇用保険の欄にどう書けばよいか。記入例をご紹介。
一人親方の場合は、「適用除外」と書きます。
雇用保険は、雇用保険法に基づく、失業・雇用継続等に関する保険の制度で、保険金の財源は雇用者と雇用主が負担しているんです。(国費も投入されているそうです)
雇用保険というとあんまりなじみがないかもしれませんが、失業をした場合に失業手当が出ることから、失業保険(失業手当)と呼ばれていたりして、こちらの方がなじみがあるかもしれませんね。
失業手当は、失業した人が安定した生活を送りつつ、1日でも早く再就職するための支援として給付される位置づけのものですので、一人親方のような雇用者に当たらない人にはそもそもこの制度が該当しません。
でも、再下請負通知書や作業員名簿には「雇用保険」の記入欄があるので、困るわけですが、一人親方の場合は、加入していません(加入できません)ので、ここには適用除外と記載すればOKです。
健康保険や厚生年金保険は?
これも結構疑問を持たれることが多い箇所です。
組織に属していない人は基本的に
- 健康保険は、国民健康保険
- 年金は、国民年金
となりますので、「適用除外」と「-」で大丈夫です。
偽装一人親方問題
なお、会社によっては、社会保険の負担を逃れるために、実態は労働者としての働き方にも関わらず、一人親方化する「偽装一人親方」をしているところもあります。
雇用保険については大きな負担にならないのですが、健康保険や厚生年金については企業側の負担が結構増えるので、そういうことをしている場合もあるわけです。
偽装一人親方については、国交省も問題視していてワーキンググループも設置して対策を検討しています。
会社側が社保代を負担しても十分な利益を確保し、給与が支払える状況であれば「偽装一人親方」というものもなくなるのかもしれませんが、そう簡単な話でもない気がするのは私だけでしょうか。