建設キャリアアップシステムって強制的に加入させられるの?

国交省が推進している建設キャリアアップシステム(以下CCUS)ですが、建設業関係者はすべての人が強制的に加入させられることになるのでしょうか?

建設キャリアアップシステムって強制的に加入させられるの?

現時点では強制ではありません。

が、今後「実質強制」となる可能性があります。

というのも、2023年度には公共工事で原則化するというような話が出ているからです。

国交省/CCUS活用、23年度に公共工事で原則化/20年度から義務化モデル試行

上記の記事では公共工事を対象としているように見えますが、「あらゆる工事」においての完全実施を目指しているので、民間工事も対象と考えていた方が良いです。

以下が国土交通省から出されている「建設キャリアアップシステム普及・活用に向けた官民施策パッケージ」の資料の一部です。

参照元:https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/content/001344239.pdf

ただ、CCUSの就業履歴を記録する仕組みは、元請が加入していてカードリーダの設置をしてくれないと成り立たないシステムです。

登録してカード発行してもらっても、現場にカードリーダがないと就業履歴の記録が残せないので。

FAQには、カードを忘れた場合の対応方法が以下のように書かれていましたが、

技能者がカードを忘れた場合は、事後に技能者又は所属事業者(雇用する事業者)が、システムにログインして、メニュー「就業履歴」の「入力」から、「立場・作業内容・職種・有害物質への従事」などの情報を直接入力して、就業履歴を蓄積します。なお、それらの就業履歴は、信頼性を確保するために、現場の元請事業者や所属事業者による承認や確認を行う必要があり、その結果を閲覧画面でも表示します。

これも、あくまでも元請がCCUS登録していることが前提の内容なので、そもそも元請がCCUSに登録してなければ、後から手動での登録もできないです。

公共工事であれば、受注の要件に入れ込むことで元請の登録に強制力をかけることができると思いますが、果たして民間工事にそれを適用することはできるのでしょうか。

結局CCUSは強制加入なの?

上記の通り、2023年の完全実施を目指してはいるものの、強制はできない仕組みです。

とはいえ、CCUSへ加入していないと現場に入ることができず仕事ができなくなるわけですから、半強制的ともいえると思います。

 

ただし、CCUSへの登録は無料ではありません。

事業者としての登録、技能者としての登録、それぞれ費用が発生します。

料金については以下のサイトを確認してください。

建設キャリアアップシステムにかかる費用が簡単に分かります

特に公共工事に携わっている業者さんは、近いうちに登録しなければならなくなると思っておいた方が良いかもしれません。


「転職」考えたことありませんか?今すぐじゃなくても転職のことを少しでも考えるのであれば、とりあえず↓ここ↓に登録しておくと良いですよ。
良い仕事も紹介してくれるし、しつこくもないところなので。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。
名前はニックネームを推奨します。