安全ミーティング報告書の書き方、記入例と危険予知活動(KY活動)
全建統一様式第8号の「安全ミーティング報告書」は安全ミーティングや危険予知活動(KY活動)を記録しておくための毎日記載する書類です。
このページでは、この「安全ミーティング報告書」の書き方、記入例をご紹介しています。
「KY活動(危険予知活動)記録」の記入例については以下のサイトを参考にしてください。
例文あり!KY活動(危険予知活動)記入例。記録報告書の書き方解説
目次
安全ミーティング報告書の書き方、記入例
「安全ミーティング報告書」は記載項目が多岐にわたるため、書くのが大変ですが、書き方を覚えてしまえばそれほど難しいものではありません。
この書類には安全活動の記録が残っているので、労働災害が起きた際にこの書類を見て「安全対策は十分だったか?」などの判断をするための重要な役割を果たします。
ここでは、全建統一様式 第8号をもとに書き方、記入例をご紹介していますが、元請によっては独自のフォーマットがある場合もありますので、事前に確認するようにしましょう。
いつ、どこで、なにを、どのようにして
まずは、
- 作業所(いつ):左側には月を、右側には日を記入します。
- 作業場所(どこで):該当する作業が実施された場所を記入します。記入例:荷降ろし場、1階スラブ
- 作業内容(なにを):該当する作業の内容を簡潔に記入します。
- 作業方法(どのようにして):該当する作業をどのようにするかを具体的に記入します。
そして、
- 作業人員:該当する作業を何人で行うかを記入します。左側には予定の人数、右側には実際の人数を記入します。
を記入します。
作業方法については、「移動式クレーンを使って運搬車両から組立て場所に荷下ろし」や「担いで運搬する」など、具体的な作業方法を記入します。
作業に必要な資格及び配置
資格を必要とする作業が含まれる場合に記入する項目です。
- 作業主任者
- 作業指揮者
- 玉掛者
- 合図者
などを記入します。
元請からの連絡調整事項
元請から作業に関しての連絡を受けている場合は、記入します。
例えば、
- 吊り荷の下に人を立ち入らせないこと
- 職長は安全帯の使用を確認すること
などです。
実施したリスクアセスメント
実施したリスクアセスメントには、作業現場で起こりうる危険・事故について、事前にミーティングで話し合った結果を書き出します。
例えば
- 荷揚げ作業中、車上から墜落する
- 移動時に開口部から墜落する
- 運搬時に転落する
などです。
「〜するとき、〜になる」という形式で記入します。
重篤度と可能性
重篤度と可能性は以下の通り見積もります。
重篤度 | 可能性 | |
3 | 極めて重大(死亡・障害) | 極めて高い(よほど注意力がないと負傷する) |
2 | 重大(休業災害) | 可能性がある(注意していないと負傷する) |
1 | 軽微(普及災害) | ほとんどない(注意しなくてもほとんど負傷しない) |
評価点と評価
評価点と評価は以下のように算出します。
評価点(重篤度と可能性の合計点数) | 評価 | 判定 | 評価 |
6 | 直ちに解決すべき問題がある | 即座に対策が必要 | 5 |
5 | 重大な問題がある | 抜本的対策が必要 | 4 |
4 | かなり問題がある | なんらかの対策が必要 | 3 |
3 | 多少問題がある | 現時点では必要なし | 2 |
2 | 問題少ない | 対策の必要なし | 1 |
リスクの低減措置
「実施するリスクアセスメント」の項目で、評価点の見積りが3以上になったものに対しては、リスクの低減措置が必要となります。
具体的な低減措置を記入して、措置後の「重篤度」と「可能性」を再評価したものをあらためて記入します。
実施するリスク低減措置の具体例としては
- 親綱・昇降階段の設置
- 開口部周りでは背を向けて作業しない
- 長尺物は2人1組で運搬する
などです。
職長の確認事項
現場での異変や、特記すべき事項を職長が記入します。
該当する内容を◯で選択し、記入します。
危険作業に従事する出席者のサイン
安全ミーティングに参加した出席者にサインをしてもらいます。サインの横は「実施したリスクアセスメント」危険予知の番号を記入します。
以上、安全ミーティング報告書の書き方、記入例でした。
エクセル版のダウンロードは以下からできます。
「KY活動(危険予知活動)記録」の記入例については以下のサイトを参考にしてください。
例文あり!KY活動(危険予知活動)記入例。記録報告書の書き方解説