【2025年最新】CCUSアプリで資格者証の携行不要に!建キャリで特別教育も確認可能
建設業界で注目されている「建設キャリアアップシステム(CCUS)」の公式スマホアプリ「建キャリ」に、技能者の資格をスマホで確認できる新機能が追加されました。
これにより、労働安全衛生法に基づく特別教育などの資格証を現場に携行する必要がなくなります。
目次
スマホで資格確認が可能に!「建キャリ」アプリの新機能とは?
「建キャリ」は、CCUSに登録した技能者の情報(職種、レベル、就業履歴など)をスマートフォンで確認できるアプリです。
2024年11月にサービスが開始されて以来、多くの技能者が活用しています。
今回のアップデートで、特別教育、職長教育、安全衛生責任者教育、登録基幹技能者などの資格情報もアプリ上で表示可能となり、従来の資格者証を持ち歩かなくても、現場での提示に代用できるようになりました。
国交省が資格確認の代替手段として正式に明確化
国土交通省は、建キャリによる資格の画面表示について、関係機関と確認を行い、資格者証と同等の効力を持つことを明確にしました。
これにより、ベテラン技能者が複数の資格者証を持ち歩く負担が軽減され、現場での資格確認もスムーズになります。
なお、資格者証の原本は引き続き保管しておく必要がありますので注意が必要です。
利便性の高い資格から順次対応へ
今回、建キャリの表示で代替可能となった資格は、CCUS登録技能者の中でも保有率が特に高い資格に限定されています。
今後は、労働安全衛生法に基づく免許など、法令上の携行義務がある資格についても、アプリ表示での代替を目指し、調整が進められています。
民間システムとの連携で下請けの業務負担を軽減
CCUSの利便性向上策として、技能者の資格情報や社会保険加入状況を、民間の労務安全システムと共有できる仕組みの導入も検討されています。
現在、元請け企業ごとに異なるシステムに情報を入力する必要があり、下請け企業の負担となっていますが、今後はCCUSを通じて一元管理が可能となる見込みです。
すでに複数のシステムベンダーが対応を進めており、早ければ2025年度内に連携サービスの提供が開始される予定です。
公共工事でのCCUS活用が加速中
また、公共工事の入札や成績評定の評価制度にもCCUSが活用され始めています。
具体的には、徳島県や宮崎県が就業履歴の蓄積に応じて工事成績評定で加点する制度を導入。
さらに広島県や滋賀県では、入札時点でCCUSの活用を宣言した企業に対して評価を加点する取り組みも始まっています。
今後、国交省はこれらの事例を全国に広げ、CCUSの利用促進をさらに進めていく方針です。
まとめ
建設キャリアアップシステム(CCUS)の公式アプリ「建キャリ」により、特別教育や登録基幹技能者などの資格情報をスマートフォン上で確認できるようになりました。
これにより、資格者証の携行が不要となり、現場での手間が大幅に軽減されます。
さらに、民間システムとの情報共有や公共工事での加点評価など、CCUSの活用範囲は今後さらに広がる見通しです。
業界全体での効率化と負担軽減に向けた取り組みが進む中、今後の動向にも注目が集まります。