マッスルスーツEveryの評判・口コミは悪い?価格なりの性能か徹底レビュー
国交省が建設現場で使えるパワーアシストスーツとして選定したイノフィスのマッスルスーツEvery。
マッスルスーツEveryの腰や膝への負担軽減の性能や実際に使用した際の評判は、値段に見合ったものなのかをチェックしてみました。
価格も気になりますが、補助金なども使えるのかどうかも気になったのでそのあたりも調べました。
目次
- 1 マッスルスーツEveryとは?
- 2 マッスルスーツEveryの基本情報と種類について
- 3 マッスルスーツEveryは着脱が簡単
- 4 マッスルスーツ Every の使用用途、効果的な現場
- 5 マッスルスーツEveryは全4種類。推奨サイズは?
- 6 建設現場でのマッスルスーツ Every の活用事例
- 7 マッスルスーツEveryの評判・口コミ
- 8 マッスルスーツEveryは膝の負担を減らすのか?
- 9 マッスルスーツ Every はレンタルすることができるのか?
- 10 マッスルスーツ Every はネットで購入できるのか、その価格は?
- 11 マッスルスーツEveryは補助金を使うことができるのか
- 12 マッスルスーツ Every のまとめ
マッスルスーツEveryとは?
マッスルスーツEveryは、イノフィス社製造しているアシストスーツの名称です。
このマッスルスーツEveryの動力は空気圧。
空気圧を利用した人工筋肉で腰への負担を和らげるタイプのアシストスーツで、電力を使わないので、時間を気にせず長時間作業でも使うことができます。
今までにも「マッスルスーツ」というような名前が付いた商品は存在していましたが、いずれの商品も値段が50万円以上から100万円くらいするもので、簡単に手が届くようなものではありませんでした。
しかし、この マッスルスーツEveryは、動力が空気圧を利用しているということもあり、価格も15万円弱と、個人でも購入できるレベルの導入しやすい価格設定がされたアシストスーツになっています。
マッスルスーツEveryの基本情報と種類について
補助機能、能力について
マッスルスーツEvery の実際の補助機能性能はどのくらいになるかと言うと、メーカー発表の仕様からは、
補助力25.5kgf(100Nm)
とされています。
「kgf」とはkilogram-force(重量キログラム)の略で、1キログラム (kg) の質量が標準重力加速度のもとで受ける重力の大きさです。
要するにマッスルスーツの補助力25.5kgfとは、物体に働く標準重力を25.5kg補助するものということになります。
これでも何だか分からないですよね。
500mlの24本入りのダンボールが2ケースでだいたい24kgとなります。
この重さくらいのものを軽く持ち上げることができる補助力があると考えれば良いと思います。
省エネ性について
動力は駆動が圧縮空気のため、電気は不要です。
空気が動力になっているわけですから、稼働時間に制限もなく省エネという観点からは100点ということになります。
軽量設計について
本体の重量は3.8kgとかなり軽量です。
手で持つと若干重さを感じますが、装着すればこの重さは特に気にならない程度の重量です。
防水、防塵について
IP56程度の防水、防塵です。防塵形で暴噴流に対しての保護ができるレベルですので、屋外での使用にも問題ありません。
マッスルスーツEveryは着脱が簡単
マッスルスーツの課題としてあげられる着脱の大変さ。
実際の現場では、マッスルスーツを外して作業することもあるので、着脱はどうしても発生します。
でも、このマッスルスーツEveryは10秒で装着ができるので、その点だけでもかなり魅力的な商品です。
実際の装着方法は以下の動画を参照してください。
マッスルスーツ Every の使用用途、効果的な現場
実際、マッスルスーツはどのような作業や現場に向いていて、どのように使われているのでしょうか。
使われている用途、業種としては、以下のようなものが挙げられます。
- 中腰を維持する収穫や仕分け作業などがある農業
- ベッドや車いすへの移乗、排せつ介助がある介護・医療現場
- 原料や製品の積み下ろしがある製造業
- 資材の運搬、腰を曲げての作業がある建設現場
- 商品の搬入、棚出しなど小売業
腰に負担がかかる作業が発生する場所であれば、どのような業種、現場でも活用することができます。
機能や利用シーンについては動画でも分かりやすく紹介されています。
マッスルスーツEveryは全4種類。推奨サイズは?
マッスルスーツEveryには、以下の4種類(2種類×2サイズ)があります。
- ソフトフィット M-L サイズ
- ソフトフィット S-M サイズ
- タイトフィット M-L サイズ
- タイトフィット S-M サイズ
S-Mサイズの適合身長は150cm~165cm、M-Lサイズの適合身長は160cm~185cmとなります。
ベルトで調整できるので、身長が適合していれば、男女差や多少の太っている、痩せているは問題になりません。
ソフトフィットは、ももとパットの間にゆとりがあるタイプ、タイトフィットは、ももとパットが密着するタイプです。
以下ではソフトフィットとタイトフィットそれぞれの特徴と利用シーンを見てみます。
ソフトフィットの特徴と向いている業種
ソフトフィットは太ももとパッドの間にゆとりがあり重量物を持って移動がしやすいタイプです。
農作業や雪かき、建設業など荷物を持っての移動が多い現場に向いています。
国交省がPAS(パワーアシストスーツ)として選定しているのはこのソフトフィット側です。
タイトフィットの特徴と向いている業種
タイトフィットはパッドが太ももに密着しているので、その分ホールド力が強いタイプです。
歩く作業には向いていないですが、少しかがんだ状態で補助力を発揮するので、介護職など移動が少なく、中腰で作業することが多い現場に向いています。
建設現場でのマッスルスーツ Every の活用事例
実際に建設現場でマッスルスーツを活用する場合は、以下のような工種に最適です。
鉄筋工
- 前屈みの状態で連続して長時間鉄筋の結束を行う作業
- 重たい鋼材の運搬作業
土工、設備工
- スコップで土をならしたり、持ち上げたりする作業
- 河川敷での石積み工事
内装工
- 木材加工
- パネル組み立て作業
その他でも、特に中腰になって連続する作業をしなければならない工程がある場合、マッスルスーツは効果てきめんです。
マッスルスーツEveryの評判・口コミ
それでは、気になるマッスルスーツEveryの実際の評判や口コミをご紹介します。
評判としては、農作業、介護、重いものを持ち上げるような作業で腰に負担がかからなくなったという声が多く見られました。
実際の口コミの一部をご紹介すると
膝くらいの高さから抱え上げる時の腰の負担はかなり減ると感じました。
地面の高さのものなど同じ高さの物を持ち上げるときに大変便利と思います。
同じ動作を繰り返す作業にはピッタリです。中腰の作業は、これなしではもう考えられない。
中腰姿勢で同じ作業を繰り返すと腰が痛むのだけど、これを着ているととても楽です。
マッスルスーツを装着して作業をし始めてから、翌日の朝の目覚めが良くなりました。
腰痛で2週間に一度は治療に行っていましたが、もう今では行かなくて済むようになりました。
と言った、口コミが見られました。
なお、全く効果が感じられないという口コミも実際にはありました。
ですが、このマッスルスーツは、動力が空気で、空気の力で腰への負担を軽減するものです。
通常時に持ち上げることができない重たい物を持ち上げられるようになるわけではありません。
そこは誤解をしないように、利用用途や使い方については注意が必要かもしれません。
マッスルスーツEveryは膝の負担を減らすのか?
マッスルスーツEveryの目的しているところは、主に腰への負担です。
そのため、膝への負担を減らす効果は大きく期待できませんが、腰への負担を減らすということは、その分他の箇所への負担を減らすことにもなります。
腰が悪い場合に物を持ち上げる際は、必ず膝を曲げてしゃがんでから持ち上げます。
マッスルスーツを使えば、必ずしゃがんでからという作業をしなくても済むので、その分負担は減ります。
もともと、膝に痛みを抱えている人は、しゃがまなくて済むというのは大きなメリットと言えます。
マッスルスーツ Every はレンタルすることができるのか?
マッスルスーツEveryは以下からレンタル可能です。
https://www.rentio.jp/products/musclesuit-l-soft
マッスルスーツ Every はネットで購入できるのか、その価格は?
マッスルスーツはネットでの購入が可能です。
公式サイトからだと分割金利0%で購入可能です。価格の確認は以下からどうぞ。
マッスルスーツEveryは補助金を使うことができるのか
マッスルスーツEveryに補助金が利用できますが、補助金制度は事業の向上等のため導入する設備・装置等に対し、県・市町村が一部費用を負担する制度です。
補助金を使えるかどうかは、お住いの自治体により異なりますし、時期や業種など多種多様に存在します。
マッスルスーツEveryの導入を考えてる場合は、補助金の対象かどうか、一度ご自身のお住いの自治体に確認しましょう。
マッスルスーツ Every のまとめ
マッスルスーツEveryは空気を動力としているので時間を気にせず長時間作業でも使うことができます。
電力を使うタイプの方がアシスト力は強いですが、その分機器自体が大きくなりますし、価格も高額になります。
その点、マッスルスーツEveryは15万円弱からという、個人でも手が届く価格でアシスト力を得ることができます。
国交省が建設現場で使えるパワーアシストスーツとして選定した理由もわかります。